会社概要
企業
株式会社富洋組(三重県四日市市)/1984年設立/道路・河川・橋梁・上下水道・造成などの工事
受講者
代表取締役社長 近藤 雅幸 様
研修
2026年8月〜9月/全4回・各回およそ1時間/オンライン
計画どおりの利益が残っているかを、工事の途中で知りたい
富洋組では、紙で届く請求書を事務の方がスキャンし、複数社分がまとまったPDFから現場ごとに振り分けて、Excelにまとめています。近藤社長が知りたいのは、工事の途中で「いくら売っていくら支払ったか」。予定どおりの粗利が残っているかどうかです。
「一度、基礎を学びたいと思っていた」
近藤社長はChatGPTやGemini、Claudeを日頃から使っていました。ただ、AIに手順を覚えさせて毎回同じように動かす仕組みは「全然わからなかった」そうです。
4回でやったこと
演習には、社長が持ってきた自社の請求書・出来高・実行予算を使い、社長ご本人がご自身のパソコンで操作しました。
請求書を読ませ、やり方を「手引書」に残す
- ✓6月分・7月分の請求書PDF(複数社分)を読み取らせ、決まった列のExcelにまとめた
- ✓印字がかすれて読めない箇所は、推測で埋めずに「要確認」と書かせた
- ✓このやり方を、AIが毎回最初に読む手引書(CLAUDE.md)に保存した
「思った以上に細かく出てきていますね」
手順を「スキル」にして、呼び出せるようにする
- ✓請求書の処理を、名前をつけて呼び出せる手順(スキル)にした
- ✓社長の発案で、担当者ごとにスキルを分けてつなぐ形を設計した。Excelにした後に人が確認し、よければ次の手順へ進む
出来高から、暫定の粗利を出す
- ✓現場から上がってくる出来高のPDFを読み取り、現場ごとの一覧にした
- ✓その時点で確認できた原価を差し引き、暫定の粗利を出す手順を作った
- ✓請求書の処理 → 人の確認 → 出来高の集計、を順に呼ぶ「月次処理」の手順にまとめた
「こうやって、だんだん育てていく感じなんですね」
実行予算と請求書を突き合わせ、現場ごとに一覧にする
題材は、社長が選んだ明細の込み入った工事です。
- ✓「数量・範囲・基準日・税区分がそろうものだけ差額を出し、そろわないものは計算せずに理由を書く」とAIに指示した
- ✓予算の明細は工区ごとに分かれ、請求は「一式」で来ることも多い。明細の全体を見るようAIに指示し直し、予算と請求の差額を出した
- ✓現場ごとの出来高・確認できた原価・暫定の粗利を1枚のExcelにまとめ、グラフにもした
Excelの一覧を見て「一発でわかりますね」。見せ方は「Excelで十分」とのことでした。
「もう少し簡単な現場なら、できそうだとつかめました」
「ここからは、自分なりに磨き上げていく」
4回で手順の骨組みができました。近藤社長が次に挙げたのは、AIの性能ではなく自社の書類の書き方です。
業者さんの請求は、実行予算の項目どおりには来ません。どこまでを1つにまとめてよいかを社内で決め、手順に書き足していく。社長の言葉では「ここからは、自分なりに磨き上げていかないといけない」段階です。
TechBullのAI研修
一般的な操作説明から入ることはしません。受講される会社の実物の書類を使い、その会社の仕事の手順をAIに覚えさせるところまでを、受講者ご本人の手でやっていただきます。
完成品は渡しません。手順の中身を知っていれば、うまく動かなかった時にどこを直せばよいかが分かるからです。