CLIENT OVERVIEW
クライアント概要
企業名
エムエム建材株式会社様
業種
鉄鋼・建材専門商社
テーマ
クラウド/AIを活用した新たなデジタルサービスの開発
BACKGROUND & CHALLENGES
背景・課題
エムエム建材様では、建材ビジネスのさらなる付加価値向上に向けて、クラウドやAIを活用した新サービスの構想が進んでいました。
構想は固まっていました。論点はその先にありました。複数のベンダーから提案を受けたとき、金額の差が「機能の差」なのか「見積の前提の差」なのかは、提案書を並べただけでは判別できません。同じ土俵に揃えて比較できる状態を作る必要がありました。
整理すべき論点は、次の3つでした。
- •各社の見積の前提を揃えて、価格差の理由を技術的に説明できるようにすること
- •進めてみて想定と違った場合に、どの時点で止められるかを契約に織り込むこと
- •投資判断の根拠を、社内で説明できる形にまとめること
OUR SUPPORT
TechBullが行った支援
TechBullは、個別の機能開発そのものではなく、主に上流の設計と投資判断の整理を担当しました。
Azureを前提とした"スモールスタート"の設計
- ✓Microsoft Azure を前提としたクラウド構成をご提案
- ✓オンプレミス中心の大規模なインフラ投資ではなく、必要なタイミングで必要な分だけ利用できる前提の仕組みを設計
- ✓これにより、環境準備にかかる初期コストとリードタイムを大きく圧縮
既存AIモデル活用を前提としたアーキテクチャ
- ✓ゼロから独自AIモデルを作り込むのではなく、既存のAIモデル・サービスを組み合わせる考え方を採用
- ✓学習データの準備や学習そのものにかかるコストを抑えつつ、「まず動くものを作って試す」段階に早く到達できる構成を設計
ベンダー選定と、契約前の論点整理
- ✓各社の見積の前提の違いを技術的に読み解き、同じ土俵で比較できる形に整理
- ✓進めてみて想定と違った場合の見直しの考え方を、契約前に整理
- ✓成果物の権利の扱いなど、技術・事業面から確認すべき論点を洗い出し(法的な判断はお客様の法務・顧問弁護士が担当)
投資シナリオと"段階的な進め方"の整理
PoC(概念実証)フェーズと、本格展開フェーズを分けて設計
フェーズごとに
- ✓目的
- ✓想定コスト
- ✓得られる学び・成果
を整理し、社内で合意形成しやすい投資ストーリーに落とし込みました。
PROJECT APPROACH
プロジェクトの進め方
コンセプト整理・ロードマップ作成
事業側の構想や課題をヒアリングし、収益性向上・長期的な成長基盤・属人ナレッジの削減といった観点から、中長期の検討ステップを整理しました。
経営層向けの投資ストーリー設計
関係部門と協働し、どの業務負荷がどの程度軽減し得るか、どのタイミングでどのようなリターンが期待できるかを整理。PoCから本格展開までの投資対効果のストーリーを資料化しました。
PoCおよびベンダー選定プロセスの設計
検証範囲やステップを段階的に定義し、それに応じた要件整理・見積り前提条件・評価観点を整理。複数社の提案を比較しやすくするための、評価軸と依頼内容の型を設計しました。
PM/PMOとしての全体支援
会議体の設計、資料作成支援、意思決定に必要な論点整理などを通じて、事業側・技術側・経営層のあいだのコミュニケーションと判断プロセスをサポートしました。
RESULTS
成果
投資判断の根拠を、社内で説明できる形に
複数ベンダーの提案を同じ土俵で比較できるよう、見積の前提の違いを技術的に整理しました。あわせて、進めてみて想定と違った場合にどの時点で見直せるかを、契約の条件として事前に確認しています。
その結果、経営会議に諮る際に「なぜこの会社に、この進め方で」を説明できる材料が揃い、社内の合意形成を経て発注に至りました。
※ 本事例では、お客様のご意向により、契約金額および交渉の詳細は公開しておりません。
「すぐ試せる」検証環境のイメージを共有
クラウド前提の設計により、
- ✓大がかりなインフラ準備を待たずに、短期間で検証を開始できる絵を描けたこと
- ✓技術部門だけでなく、事業側・経営側も含めて、「まずはこの範囲から試そう」という共通認識を持てたこと
など、プロジェクトを前に進めるための合意形成がスムーズになりました。
OUR VALUE
TechBullとしての提供価値
このプロジェクトでは、特定のプロダクトやツールの導入にフォーカスするのではなく、
- ✓どこからクラウド・AIを使い始めるのが現実的か
- ✓どの程度の初期投資で、どのような検証ができるか
- ✓段階ごとに、どのような意思決定をしていくべきか
といった「DX投資の設計図」づくりに重点を置きました。